デザインはよりアグレッシブに。走りは更にライダーに優しく。。
生まれ変わったMT-09。
イメージ写真は2021/2022年モデル MT-09 SPカラーとなります。
ライダーに優しくなり、更に楽しく走れる今度のMT-09 / SP
2014年、このクラスとは思えない新設計の軽量ボディに、ヤマハの最高峰スーパースポーツYZF-R1と同様の機構を持つクロスプレーン機構を採用した新開発の3気筒エンジンを搭載。走行状況、気分によってエンジン特性を3つのモードから選べるD-MODEを採用し、パワーと軽さを生かした加速感、ストリートファイタースタイルならではの「操っている感」を楽しめる、新感覚のバイクとして2014年に登場したMT-09。結果、発売後、日本はもちろん、世界的に沢山のライダーから支持を受ける事となりました。そのMT-09が、2021年ついにフルモデルチェンジを果たしました。今回のモデルも基本的にそのコンセプトに変わりはありませんが、一つだけ大きく変わった事があります。それは『更にライダーに優しくなった』事です。ヤマハは2014年の前モデル発表当初、このMT-09は「万人向けのバイクではない、このバイクのデザイン、個性(キャラクタ-)を気に入っていただけた方にだけ買ってもらえれば良い」というニュアンスの発言をし、MT-09を発表しました。しかし、第二世代の2017年モデルよりライダーに寄り添う特性に変化していき、今回の2021年モデル~は、デザインだけではなく第二世代のMT-09以上に進化した電子制御と合わせ、ボアアップされたエンジン、フレーム、ホイール等、ほぼ全てに手が入り、MT-09のキャラクター性はそのままに、年齢、キャリアに関係なく、無理せずに楽しめるスポーツバイクに仕上がっています。今回も、そんな生まれ変わった2021年~MT-09が、どの様なバイクなのか?どの様なニーズを持っているライダーの方にお選び頂きたいのかを中心にバイク店の店長、1ライダーとしての意見としてご紹介していきます。
MT-09 / SP 進化のポイント
・より精悍さが増し、コンパクトになったデザイン
・ヤマハ独自の6軸IMUによるマシンマネージメントの強化
・排気量が増え、力強さとスムーズさを手に入れたエンジンとそれを活かすグレードアップされたDモード
・ヤマハ独自の「スピンフォージドホイール」採用によって得られた快適な車両取り廻し、ライディング
・ついにアップダウンクラッチ操作を必要としなくなったオートシフターの採用
・速度規制がなくなったクルーズコントロール(SPのみ)
・ハンドル、ステップのポジション変更が可能
低速から力強くなったエンジンと6軸IMUによって得られる乗りやすさ
MT-09が雑誌やWebニュースなどで紹介される時、そのキャラクター特性から、つい派手なウィリーシーンやハードな走行シーンが使われ、『こんなハードな走り自分にはできない。。』と思ったライダー達も多かったのではないでしょうか?特に1型のMT-09は、今の様な進んだ電子制御もなかった為、ピーキーな特性だけが目立ち、そうした性能を求める、楽しめるライダーをユーザーを限定してしまう様な所がありました。しかし、この2021年型〜のMT-09は、そうした心配もなくなり、これまで以上に多くのライダー達にお楽しみいただける特性、性能を手にいれました。
今回のモデルチェンジによってMT-09のエンジンは最新の環境基準ユーロ5に適合しつつ排気量を845cc→888ccと若干アップ。約40ccの排気量アップですが、セッティング変更の効果もあってか、今まで以上に低速からトルクフルさが感じられ、どの回転域でも力強さが増しスムーズになった印象です。ヤマハによるとエンジン特性は同時に発表されたトレーサー9 GTと基本的にセッティングは同じという事ですが、トレーサー9に比べ車重が約30kg軽いという事もあり、走りの質は大きく異なり、MT-09らしく、トレーサー9より元気にキビキビ走る印象です。これまでのヤマハ車にない新しい形状のマフラー、その形状に合わせ新設計されたエアクリーナーBOXによって、低回転時の静音性と中高速でのジェントルなサウンドを奏でエキサイティングな走りを演出。思わずアクセルを開けたくなります。。また、MT-09は見た目以上に旧モデル達に比べ、走り、快適性等、大きな変化をライダー達にもたらしてくれます。その中心的な役割を果たすのがヤマハが独自に開発した6軸IMU(加速度センサー、角速度センサーなどを総合的に管理。その状態によってマシンを最適な状態にするコントロールユニット)を活用した電子制御ライディングアシスト機能の採用です。この6軸IMUによって、トラクションコントロールが前モデルより細かく調整されており、ライダーに更なる快適性と安心感を与えくれています。尚、この各センサーはABS以外はカットも可能となり、1型MT-09の様な野生のMT-09を味わっていただく事も可能です。
※一般公道でのトラクションコントロールが有った方が良い場面とは、雨で濡れた路面を走行中にワイドにアクセルを開けてしまった、リアブレーキを利かせすぎてしまった。砂利道、砂ぼこりといった悪路に遭遇した、サーキット走行でのハードなフルブレーキングといった、走行中、転倒、事故に繋がりかねない危険なシチュエーションになった時に性能を感じる機能であり、こうした機能を使わないに越した事はありません。また、使わないで済む走りを心がけていただきたいと思います。
今度のD-MODEは、これまでのモデルに増してパワー感の強弱がはっきりコントロールできる為、渋滞時の様な場面で、スピードをできるだけ抑えてだるく走りたい時、街中を軽く流したい時、出だしの加速等でパワフルな走りを瞬間的に楽しみたい時などモード切替で、まったく別のマシンに激変します。
特に1と4では大きな差があり、モード4にすると、まるで大きく排気量が落ちたのではなかと思うほど遅くなりますが、これが雨の日、渋滞時など、路面状況に神経を使わなければならない時にすごく助かります。ですから、普段、普通に街を流しながら走行する際には、特に初期モデルの様な緊張感を感じず走らせる事ができ、こうした特性を手に入れたことで、これまでのMT-09以上に乗り手を選ばなくなっているのです。
快適装備、軽量化がもたらす更なる鋭く快適な走り
今回の2021年MT-09は走行シーンに合わせて4つのモード選択可能なD-MODEを採用(これまでのMT-09は3モード)。もっともパワフルで本来のダイレクトなパワー感を楽しめる「1」、普段使いに適し、どのようなシチューエーションにも対応出来る「2」、アクセルレスポンスを緩やかにする「3」、出力を抑えて穏やかに、渋滞時などのゆっくりとした走行に適した(排気量が下がったかと驚くほど)「4」の4種類の走行モードを選択できます。初期のD-MODEの旧Aモード(現モード1)は、低速を走ろうと思うとギクシャク感もあり、怖々アクセルを開けていた様に思いますが、今回のモード1は、安心してMT-09の本来のパワーを扱える感じがします。それくらい電子制御が全般的に良くなっている印象です。こうした事から以前のD-MODEよりも、それぞれのモードを使うメリットが感じられ、ゆっくり走行からキビキビ、パワフルな走りまで安心し楽しめる様になっています。尚、排気量アップしても燃費にはそう大きく影響はなく、高速、峠、一般道のツーリングで使って21km前後を記録。高速道路中心のツーリングでの燃費は23〜25キロ程でしたので、排気量を考えれば、これまでモデルと同様、燃費の良い部類に入るはないでしょうか?MT-09のキャラクター特製を本気で楽しもうとすると実際には、もう少し燃費は落ちるかもしれませんね。
バージョンアップしたオートシフターは、これまでのアップだけではなくダウンにも対応。クラッチを握らずシフトアップ、シフトダウンが可能となり、シフトフィーリングも違和感なく非常にスムーズで左指の負担がなく本当に便利で楽です。これはロングツーリングの渋滞時などには本当に助かります。更にMT-09 SPにはついては、長距離ツーリングで嬉しいスピード制御がないオートクルーズ機能を装備した事で高速道路を巡航する際、いちいちクルーズコントロールを解除する事無く追い越しを行う事ができ利便性が大幅に向上しました。この為、手の負担が少なくなり確実に長距離でもクラッチを握る指の痛みや疲れが出にくくなっており『長距離走行で楽できる SP』になったのは間違いありません。
2021年〜MT-09は旧MT-09に比べ車体重量で約3キロ軽量を実現しています。その軽量感を一番感じられるのが、ヤマハ独自の「スピンフォージド」技術によって製造されたホイールの採用です。このホイール採用によって前後各300gの軽量化。前後約350mlの缶ジュース分軽くなっているわけですから、その効果は絶大で旧MT-09ユーザーなら車体の取り廻しはもちろん、ライディング時のリニアな反応や爽快感をすぐに体感いただけるはずです。MT-09 SPもMT-09に比べれば、まだまだ固くは感じますが、このホイール軽量効果とサスペンションのセッティングが煮詰められた効果と合わさり、旧モデルより路面からの突き上げ感は減少。柔軟性が増した印象があります。また今回、採用された別体式マスターシリンダーの採用によって、ブレーキタッチ、コントロール性も良くなり、より安心してブレーキング動作を行う事ができる様になっています。
MT-09とMT-09 SPどちらにすべきか?
その価格差は約15万円〜。今回のモデルもMT-09もSPとノーマルモデルどちらにすべきか悩まれるライダーも多いかと思います。価格が大きく変わらないが故に悩ましい問題です。ですが、どちらのモデルを選んでいただいても本質的なMT-09ならのでは走りの楽しみ方に違いはなく、どちらをお選びいただいても正解です。お選びいただくポイントは、街中での乗り心地とカラーリングの自由度を優先するならノーマルモデルを。SPモデルにするかどうかは、性能が向上したクルーズコントロール、サスペンションの装備をどう考えるかと思います。SPモデルのサスは、ノーマルサスに比べ硬めとなっており、スポーツ走行ではそのメリット、恩恵を感じていただけますが、その反面、轍や凸凹道ではショックは多めとなっており、腰痛が気になるライダーや総合的な乗り心地という面を考えればノーマル車に分があると考えます。悩まれた際には、この事を頭に入れてご検討下さい。悩むのが面倒になった際には、デザインが気にいっていただけているのであれば2022年型XSR900をお選びいただくのも良いかも知れませんね(笑
ご購入いただいたお客様の傾向とオススメのポイント
これまでMT-09を購入していただいたお客様は、元気にスポーティーなバイクを楽しめる30代のライダーのお客様が多いのが特長でしたが、この新しいMT-09は、これまでのMT-09以上に乗りやすくなっている、扱い易くなっている為、初めての大型バイクとして更にもオススメしやすいモデルになっています。特に今回のモデルからスピード制限のない、性能の良いクルーズコントロールも装備されているので、高速道路でちょっと楽をしたくなるお年頃の中高年ライダーにも楽しんでいただると思います。また若いライダーで、このデザインが好き!軽量ハイパワーを活かした機敏な走りが楽しみたい!そんなライダーの方にも是非、ご購入をご検討いただきたいモデルです。
MT-09は、これまで発売された各モデル、それぞれインパクトのあるデザインであり、沢山のライダーの方に支持していただきました。今回の2021年〜MT-09。デザインについては正直ライダーの年代等によって好き嫌いはあると思いますが、モデルチェンジの内容は素晴らしいものがり、以前からMT-09が気になっていたライダーの方には自信をもってオススメできます。
※2022年8月現在、コロナウィルス等の影響による生産の遅れ、世界的な半導体不足が続いており、ヤマハもその影響を受けている為、ご注文から御納車まで、かなりのお時間をいただいている状況です。この状況は長期化する可能性もあり、お客様には大変御迷惑をお掛け致しますが、このMT-09/SPは、待ってでもご購入いただく価値があるバイクだと思います。是非、ご検討いただければと思います。
MT-09 / MT-09SP オススメ カスタム・ドレスアップパーツ
YSギア フライスクリーン
風をはじくフレア形状とスリットを組み合わせた機能美を追求したデザイン。防風効果と合わせMT-09を更にスポーティーに演出します。
17,600円(税込)/16,000(税抜)
YSギア パフォーマンスダンパー
走行時の車体に発生する振動、変形を効果的に減衰させることで上質な走りを実現する車体制振ダンパー
• 四輪高性能車に装着され定評のある「パフォーマンスダンパー」の二輪専用版。
• 振動を抑え、乗り心地、ハンドリングを向上させ、ツーリング、長距離移動でさらに効果を発揮する車種専用車体制振ダンパー。
39,600円(税込)/36,000(税抜)
YSギア サイドプロテクター
もしもの転倒時、間違ってバイクを倒した際に車体を保護するサイドプロテクター。外観にもこだわり、車体をより魅力的に演出。左右のアーム部に8mm径の孔を2か所設け、アクションカメラ等の汎用アクセサリーを装着することができます。
35,200円(税込)/32,000(税抜)
YSギア エンジンプロテクター
最も損傷を受けやすいクランクケース周りを可能な限り保護します。アルミ素材にスピンドルパターンを施し、車両コンセプトの機能的な美しさをより引き立てます。
28,600円(税込)/26,000(税抜)
ナックルガード
ハンドル周りをスタイリッシュに演出。MT-09を更にハードなイメージに!ウインドディフレクター構造で手元に当たる走行風を低減できます。
33,000円(税込)/30,000(税抜)
YSギア LEDウィンカー
9個のLEDランプを内蔵したスリムでスタイリッシュなデザインのクリアウィンカー2個セット。前後に装着する場合、2セット必要となります。色は、ブラック、カーボンルック、クロームからお選びいただけます。
8,800円(税込)/8,000(税抜)
YSギアプロテクションパッド
デザイン性と機能性を両立したスタイリッシュなプロテクションパッド。
9,900円(税込)/9,000(税抜)
アクラポビッチ フルエキゾーストマフラー
JMCA認証プレート付き、車検対応マフラーです。
MT-09を更にスポーティー、レーシーなスタイルに!
その他のMT-09/MT-09 SPのカスタム・ドレスアップ・ツーリングアイテムについてはコチラをご覧下さい。
※オプションパーツも入荷までお時間をいただく商品が増えております。ご購入の際は、お早めに御相談下さい。
カラーリング
2022 MT-09SP
2022 MT-09
主要諸元
全長×全幅×全高 | 2,090mm/795mm/1,190mm |
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シート高 / 最低地上高 | 825mm/ 140mm |
乾燥重量 | 189kg<190kg ※SP> |
燃費・定地走行テスト値 | 30.4km/L(60km/h) 2名乗車時 |
原動機種類 | 水冷・並列3気筒・4ストローク・DOHC・4バルブ |
総排気量 | 888cm3 |
最高出力 | 88kW(120PS)/10,000r/min |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m) / 8,500rpm |
始動方式 | セル式 |
燃料タンク容量 | 14L(「無鉛プレミアムガソリン」指定) |
エンジンオイル容量 | 3.4L |
燃料供給 | 燃料噴射式(Fi) |
タイヤサイズ(前/後) | 120/70ZR17M/C(58W)(チューブレス) 180/55ZR17M/C(73W)(チューブレス) |
ブレーキ形式(前/後) | 油圧式ダブルディスク/油圧式シングルディスク |
価格
メーカー希望小売価格:
2022年 MT-09 SP ABS:1,265,000円 [消費税10%含む] (本体価格 1,150,000円)
2022年 MT-09 ABS:1,100,000円 [消費税10%含む] (本体価格 1,000,000円)
* 登録諸費用について
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